『タツ』が来た!!
前 浜田市教育委員会 学校教育課 児童生徒支援係 指導主事
仙 田 健 治
孫が園で『十二支のうた』を教えてもらったと言って歌ってくれました。そうしていると、窓のすりガラスに何やら動く姿がありました。
私「ねえねえ窓見て! タツが来たんじゃない?」
孫「あれは影だよ。」
私「ほら! 動いているよ。」
孫「木だよ。」
シビアな答えが返ってきました。よくわかっているなと感心しました。
子どもは、『現実』と『空想』の世界を行ったり来たりすることがあります。そして混同してしまうこともあります。『思っただけ』なのに『体験した』かのように言うこともあります。嘘をつこうというのではなく、本当にあったこととして言っているのでしょう。
『自分が思ったこと』は『相手もすべて知っている』と思うこともあります。相手の立場になって考えるにはもう少し時間がかかりそうです。
そんな会話を楽しんでいると、『タツ』が消えてしまいました。「タツがいなくなっちゃったよ。おうちに帰っちゃったのかな?」と言うと、孫は窓に向かって手を振っていました。そして後日、「このごろタツさん来ないね。」との孫の言葉に、なんだかホッとしたおじいちゃんでした。
